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緒言 分子研リポート2007 | 分子科学研究所

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Academic year: 2018

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各種事業 97 大学共同利用機関である分子科学研究所は,分子科学研究推進の中核として所内外の頭脳による共同研究と設備の 共同利用を積極的に推進し,周辺分野を含めたコミュニティの世界的水準での活性化を重要な役割としている。法人 化後,研究所は様々な提案を行い,文部科学省,自然科学研究機構,日本学術振興会による公募に採択されて予算配 分を受け,多様な事業を展開している。近年の政府財政の改革に伴い,大学に於ける研究設備の老朽化に対する手当 の不十分さから,化学の分野の研究者はその研究水準の維持向上を図る上で極めて危機的な状況に曝されている。こ の危機に対処するために,平成19年度からの5カ年計画としてスタートした「化学系研究設備有効活用ネットワー クの構築」事業は,全国の大学の化学系研究者の支持を受けて,全国的な設備の相互利用を可能にするインターネッ トによる設備利用予約と利用料金の受け渡しシステムを構築し,使用困難な設備の復活再生と新規最先端設備の重点 的配置を行うものである。この事業を大学共同利用期間としての分子科学研究所が行い,全国の大学の教育研究の充 実に資すると共に,我が国の化学研究のより一層の活性化に寄与する事は重要であろう。一方で,研究所の研究活動 の飛躍的向上を図るという観点から,理化学研究所との連携融合事業「エクストリームフォトニクス」が,平成17 年度からスタートしている。これは,物理と化学の2領域にわたるフォトニクスの問題を基礎的な量子論の応用によ る分子の状態制御と先端光源開発までを含めた最先端の課題として取り組むものである。自然科学研究機構が主催す る「分野間連携による学際的・国際的研究拠点形成事業」では,分子科学研究所が主体的にまとめている「巨大計算 新手法の開発と分子・物質シミュレーション中核拠点の形成」,5機関共同で進めている「イメージング・サイエンス」 および「自然科学における階層と全体」プロジェクトを実施しており,それぞれ着実な成果を上げ進展に寄与している。 日本学術振興会が行っている多国間交流事業「アジア研究教育拠点事業」では,研究所が提案する「物質・光・理論 分子科学のフロンティア」が平成18年度より採択され,中国,韓国やタイ,マレーシア,シンガポールなど東南ア ジア各国の若手研究者の交流と育成,共同研究プログラムを積極的に実行している。また,大学ばかりでなく産業界 の研究開発の支援を行う文部科学省の先端研究施設共用イノベーション創出事業「ナノテクノロジーネットワーク」 では,本年度より「中部地区ナノテク総合支援」プロジェクトの幹事機関として名古屋大学,名古屋工業大学,豊田 工業大学とともに各種装置の共用支援を行っている。最も規模の大きな事業としては,文部科学省の「最先端・高性 能スーパーコンピューターの開発利用」プロジェクトに於ける「次世代ナノ統合シミュレーションソフトウエアの研 究開発」拠点として,ナノ分野の「グランドチャレンジアプリケーション研究」を推進している。

このような,各種事業を通して大学や産業界の研究者が分子研に集い,所内の研究者との活発な情報交換と共同研 究が実施されることによって,分子科学やその周辺分野の研究推進に大きく寄与するであろう。

5.各種事業

参照

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